『ヨガ』の語源
yogaという言葉の語源はyuj(ユジュ)だと言われています。
ユジュとは「繋ぐ」という意味で、馬車と馬を結びつける軛(くびき)のことを指していました。
ヨガとは、繋ぐこと。
…何と何を?
心と身体を、です。
「ヨガとは心と身体を、呼吸を通して繋げること」。

私たちは日常の中で、あまりにも心と身体がバラバラです。
例えばテレビを見ながらゴハンを食べたり、SNSを見ながら明日の予定を考えていたり。
肉体がしていることと、心を置いている場所が違うと、肉体がやっていたことが体験として残りません。
先述の例でいうと、テレビを見ながらゴハンを食べていればゴハンの味を100%味わい尽くすことは難しいし、SNSを見ながら明日の予定を考えていればSNSの内容はほぼ記憶に残っていないでしょう。
このように日常ではバラバラになりがちな心と身体を繋ぐのが、ヨガです。
それは、呼吸を通して行なわれます。
私たちは、普段は呼吸も無意識です。身体が勝手にしてくれているので気にも留めません。その呼吸を、意識的に行なう。吸っているのか吐いているのかを、感じながら呼吸する。
とてもシンプルなことなのですが、頭(マインド)が忙しい人にとっては、これが退屈に思えてすぐに飽きてしまい、呼吸が無意識になり頭では別のことを考え始めます。
また、心と身体がバラバラになるのです。
心と身体が繋がっているとき、私たちはその瞬間を全力で味わうことができます。
テレビを見ながらゴハンを食べるのではなく、ゴハンを食べることに心も集中する。
おかずのひとつひとつをしっかり味わい、食感や香り、器や盛り付けも楽しむ。
自然と作ってくれた人への感謝が生まれ、生産者や命をいただくことに感謝の念も生まれます。
少し前から市民権を得た「マインドフルネス」という言葉が、まさにこれです。
マインドフル = 今、この瞬間。
今、この瞬間、自分に起きていることを全力で感じることは、心と身体を繋ぐこと。
ポーズをしていなくても、心と身体が繋がっている瞬間はすべてヨガです。
ポーズをすることがヨガだと思われがちですが(それももちろんヨガです)、ヨガという言葉はもっともっと広範囲の意味を持っています。
私たちの日常は、情報と刺激に溢れています。
その刺激をすべて受け取ると心が疲弊するから、心を少し麻痺させている人が多いように感じます。そうすることで自分を守るのです。
それが悪いこととは言っているわけではなく、そういう現代であるからこそ、マインドフルでいること、ヨガをすることがとても大切なんだと思うのです。
まずはマットの上で、自分の身体と呼吸を感じてみてください。
そして、自分の心をマットの上に留め、よく自分を観察してみてください。
ヨガの恩恵を受け取ってみてくださいね。
----------------------------------------------------------------------
東札幌の隠れ家ヨガスタジオ『girasole yoga』
「密」を避けたプライベートレッスン開講中
●月、火、木 → 10:00~/12:00~/14:00~
●土、日 → 12:00~/14:00~
新型コロナウィルス感染予防をしっかりした上で開講しています(詳しくはこちら)。
完全予約制となっております。ご予約はこちらから。